結論

透明の分割・統合は、ライブ透明を扱えない形式や工程へ渡すため、見た目を保ちながらベクターとラスターに変換する処理です。必要性はPDF規格と印刷会社の工程で変わります。指定がPDF/X-4なら保持する場合があり、PDF/X-1aなどでは書き出し時に処理されるため、独自に先行ラスタライズしません。

この記事の内容
  1. 透明効果の統合は、紙面全体の画像化とは限らない
  2. 自分で確認・修正する順番
  3. 印刷会社へ確認すること
  4. 専門家へ頼む境界
  5. 相談・再入稿の前に用意するもの
  6. よくある質問

透明効果の統合は、紙面全体の画像化とは限らない

透明効果の分割・統合では、関係する部分がベクターと画像へ分かれる場合があります。一方、紙面を丸ごと1枚の画像へ変換すると、文字や図形を個別に編集するための構造が失われます。「統合済み」という名前だけで、どちらの状態か決めつけないでください。

自分で確認・修正する順番

  1. 透明を使う箇所を洗い出す不透明度、描画モード、ドロップシャドウ、ぼかし、透明画像、マスク、特色との重なりを確認します。見た目に透明でなくても効果の親グループに含まれる場合があります。
  2. 指定PDF規格を確認する印刷会社がライブ透明を受け付けるか、指定プリセットが分割・統合を行うかを確認します。用語だけを見て、元データ上で手動分割する必要があるとは限りません。
  3. 複製から指定設定で出力する編集可能な元データを残し、指定プリセットでPDFを作ります。分割・統合プリセットを選ぶ場合は、ベクターとラスターのバランスや解像度を勝手に低くしません。
  4. 境界と版を拡大検品する透明境界、細い文字、特色との重なり、画像の継ぎ目を高倍率で確認し、出力プレビューも使います。画面上の極細白線が表示上の問題か実オブジェクトかは、別ビューや試し出力でも確かめます。

印刷会社へ確認すること

  • 透明を保持できるPDF規格か、印刷会社側で処理するか
  • 指定する透明分割・統合プリセットと画像解像度
  • 特色、オーバープリント、白版と透明が重なる場合の制限

専門家へ頼む境界

  • 透明・特色・オーバープリントが複雑に重なり、版ごとの検品が必要
  • 分割・統合後に文字や線が画像化し、品質を保つ再構成が必要
  • 大量ページで表示上の白線と実データの欠陥を切り分ける必要がある

相談・再入稿の前に用意するもの

  • 透明効果を保った元データ
  • 指定PDF規格
  • 現在のPDF
  • 崩れが見える箇所の画像
  • 印刷会社の回答

よくある質問

PDFの白い細線は必ず印刷されますか?

分割境界の画面表示だけで、出力されない場合があります。一方、実際の隙間もあり得るため、表示設定、別ビュー、出力プレビュー、校正で確認します。

PDF/X-4なら透明の問題はありませんか?

透明を保持できる規格でも、印刷会社の処理、特色、効果の作り方による問題は残ります。指定受付とプリフライトを確認します。