結論
印刷用画像の判断では、元のピクセル数を実際の配置寸法で割った有効ppiが重要です。dpiは本来、出力装置などの点密度に使う言葉で、入稿ガイドでは慣用的に画像解像度をdpiと表すこともあります。必要値は商品、線数、素材、視認距離で異なるため公式基準を優先します。
手元の画像で計算する
実効ppi=画素数×25.4÷使用寸法(mm)です。横1,200pxを横100mmで使うなら304.8ppi、横200mmなら152.4ppiです。必要ppiが指定されている場合、使える寸法の目安は「画素数×25.4÷必要ppi」で求められます。
これは画素数からの計算で、ぼけ・圧縮ノイズ・内容の鮮明さまで測るものではありません。切り抜き後は残った画素数で計算し、縦横比も変えないようにします。
自分で確認・修正する順番
- ピクセル寸法を確認する画像の幅×高さをピクセルで確認します。ファイル容量や画面上の大きさだけでは判断できません。切り抜き後に実際に使う範囲のピクセル数も見ます。
- 最終配置サイズを確定するデザイン上で画像を何mm・何インチで使うか確認します。元画像を200%に拡大すれば、有効解像度は概ね半分になるため、配置倍率を含めて判断します。
- 要求値と比較する印刷会社が示す推奨または最低解像度と、有効ppiを比較します。一般例を一律に当てはめず、写真、1bit線画、大判、布、オンデマンドなど商品別の記載を使います。
- 不足時は使い方を変える元画像の再取得、配置サイズ縮小、別素材への差し替えを優先します。再サンプルでピクセルを増やしても、元にない細部が完全に戻るわけではないため、等倍表示と試し出力で結果を確認します。
印刷会社へ確認すること
- 当該商品での推奨値・最低値と、警告を許容して進行できる条件
- 解像度判定が原寸配置時か、入稿データ内の配置倍率を反映するか
- 大判印刷で想定する視認距離と推奨解像度
専門家へ頼む境界
- 元画像が小さく、AI補完やレタッチ後の品質判断まで必要
- ロゴや線画を画像拡大ではなくベクターで作り直した方がよい
- 多数画像の有効解像度を一括検査し、差し替え一覧を作る必要がある
相談・再入稿の前に用意するもの
- 元画像ファイル
- ピクセル寸法
- 最終配置サイズ
- 配置倍率
- 印刷会社の解像度基準
よくある質問
画像を小さく配置すれば解像度不足は改善しますか?
同じピクセル数を小さい面積で使うため有効ppiは上がります。レイアウト上許容できるなら、無理な拡大補間より確実な対処です。
スマートフォン写真なら必ず印刷できますか?
機種名だけでは判断できません。撮影設定、トリミング、圧縮、送信時の縮小、使用サイズにより有効解像度と画質が変わります。