結論
PDFは表示・仕上がり・裁ち落としなど複数のページ境界を持てます。仕上がりは一般にTrimBox、塗り足し範囲はBleedBoxで示せますが、すべての入稿PDFに適切なBoxが設定されているとは限りません。印刷会社が『ページサイズ』をどの境界で判定するか確認し、白い余白だけを見て切らないことが重要です。
PDFの4つの領域を読み分ける
| 領域 | 何を示すか |
|---|---|
| MediaBox | PDFのページ全体の外側の領域 |
| CropBox | 表示・印刷時に切り出す領域 |
| TrimBox | 仕上がりを示す領域 |
| BleedBox | 塗り足しを含む領域 |
ビューアーに表示されるページ寸法だけでは、すべての領域を確認できない場合があります。寸法が違うときは、どの領域の値を比べているかを確認し、単純に全体を拡大縮小する前に入稿先の設定を確かめます。
自分で確認・修正する順番
- 注文寸法を固定するまず注文した仕上がり幅・高さと縦横を記録します。A4相当といった呼称だけでなく、変形サイズや折り加工後ではなく展開サイズを求められていないかも確認します。
- PDFの境界を表示するAcrobat Proなど対応ツールでページボックスを表示し、TrimBoxとBleedBoxの寸法・位置を確認します。通常表示の白いページ端がどのBoxかを思い込みで決めません。
- 内容との位置関係を見るTrimBoxが仕上がり、BleedBoxが背景の延長範囲として合理的か、全ページでずれていないかを確認します。Boxが正しくても背景自体が塗り足しまで届いていなければ不足です。
- 元データから再出力する境界が不適切なら、可能な限りレイアウトソフト側のページ・裁ち落とし設定を直して再出力します。PDFのトリミングは内容を隠すだけの場合があり、元の配置や塗り足しを新しく作る操作ではありません。
印刷会社へ確認すること
- 入稿判定に使うページ境界と、期待するPDF寸法
- トンボ込みPDF、TrimBox付きPDF、仕上がり+塗り足し寸法のどれを受け付けるか
- 複数ページでBoxが混在する場合の扱い
専門家へ頼む境界
- PDFしかなく、全ページのBoxを内容に合わせて安全に設定し直す必要がある
- 見開き・折り・変形サイズで仕上がり位置を特定できない
- トリミング後に隠れた要素や塗り足しを復元する必要がある
相談・再入稿の前に用意するもの
- 注文寸法
- 入稿PDF
- 元データ
- 印刷会社のページサイズ説明
- エラー画面
よくある質問
PDFのページ寸法は仕上がりサイズと同じでなければだめですか?
トンボや塗り足しを含めたPDFでは外形が大きくなる方式があります。会社が求める入稿方式とBoxの扱いで判断します。
CropBoxを変えればページサイズエラーは直りますか?
自動判定が別のBoxや実データ寸法を見る場合は直りません。内容を隠すだけの変更にもなり得るため、指定を確認して元データから再出力する方が安全です。