結論
最終仕上がりと塗り足しを含む寸法、十分なピクセル数で最初から作り、完成後の大幅な拡大を避けます。文字は校了まで文字レイヤーを保ち、印刷用複製を作ってから統合・PDF保存など入稿先の手順へ進みます。Photoshopはページレイアウト専用ソフトではないため、多ページ、細かな文字修正、特殊加工がある案件はDTPソフトへの再配置が安全です。
Photoshopの100%は、紙の実寸ではない
100%表示は画像の画素を確認するための表示です。文字や線の印刷時の大きさは、仕上がり寸法と印刷倍率から別に確認します。原寸の部分出力を行うときは、プリンター側の「用紙に合わせる」などによる拡大縮小が入っていないか確かめてください。
自分で確認・修正する順番
- 文書寸法を最初に決める印刷会社の仕上がりと塗り足し寸法を確認し、その条件で新規文書を作ります。後からキャンバスだけを広げても、背景や写真が自動で裁断外まで延びるわけではありません。
- 編集可能なPSDを保つ文字、ロゴ、背景、写真を整理し、文字レイヤーを校了まで保持します。印刷用の変換、統合、カラーモード変更は原本を複製してから行い、版名を分けます。
- 実寸で文字と線を確認する小さな文字、細い線、白抜き文字、QRコードを100%相当と試し刷りで確認します。過度に細い書体や淡い色を避け、背景とのコントラストも見ます。
- 指定形式で保存して再確認するPSD、PDF、TIFFなど受け付け形式を確認し、指定された色、プロファイル、レイヤー、圧縮条件で保存します。保存した提出ファイルを開き直し、寸法と表示を確認します。
印刷会社へ確認すること
- PSD、PDF、TIFFなど受け付ける形式とレイヤー条件
- カラーモード、プロファイル、画像解像度
- 最小文字、最小線幅、黒文字、白抜きの注意
- トリムマークの要否と塗り足し込み寸法
専門家へ頼む境界
- 統合済みPSDや画像しかなく、文字修正を復元する必要がある
- 小さい文字やロゴをベクター要素として再制作したい
- 複数ページ、折り、型抜き、白版などページレイアウト・加工データが必要
相談・再入稿の前に用意するもの
- レイヤー付きPSDと統合前のバックアップ
- 使用フォントと文章原稿
- ロゴ、写真、QRコードの元データ
- 仕上がり寸法と印刷会社のテンプレート
- 正しい見た目が分かるJPEGまたはPDF
よくある質問
文字レイヤーを残したPSDのまま入稿できますか?
受け付ける会社もありますが、フォント環境やレイヤー条件が指定されることがあります。商品別の入稿形式を確認し、確認用画像も添えます。
小さい文字だけIllustratorへ移すべきですか?
文字量、修正頻度、印刷仕様によります。細かな文字が多い、将来差し替える、加工データも作る場合は、全体をDTP向けソフトへ再配置した方が管理しやすいことがあります。