結論
LibreOffice公式の「PDFとしてエクスポート」から、ページ範囲と画像設定を確認してPDFを作成します。パスワードや低解像度印刷の制限は入稿処理を妨げる可能性があるため、求められていない保護を付けません。完成PDFを別ビューアーで開き、用紙寸法、フォント、改ページ、画像を確認します。塗り足しや専門的な色管理が必要な印刷物は、入稿先へ可否を確認します。
入稿用PDFに、編集元を埋め込まない
LibreOfficeの「ハイブリッドPDF」は、PDF内に編集可能なODFファイルも収録する設定です。印刷用に求められていない場合は使わず、編集元は別に保管します。注釈や非表示スライドの出力なども、必要な紙面だけが含まれる設定か確認してください。
自分で確認・修正する順番
- 原本をLibreOfficeで確定する校了版を複製し、用紙、向き、余白、改ページ、フォント、画像を確認します。別ソフトへ変換してからPDF化せず、正しく表示されている環境から直接出力します。
- PDFエクスポートを開くファイルからPDFとしてエクスポートし、全ページか範囲指定かを確認します。画像圧縮や解像度を下げる設定は、印刷用途では元品質と入稿条件を見て慎重に選びます。
- 不要な制限を付けない閲覧パスワード、印刷禁止、低解像度印刷など、印刷会社が解除できない可能性のあるセキュリティを付けません。必要な機密保護方法は入稿先と相談します。
- PDFを独立して確認するページ数、寸法、改行、表、画像、グラフ、細線をPDFビューアーで確認します。原本形式、入稿PDF、確認用低容量PDFを用途別に分けて保存します。
印刷会社へ確認すること
- LibreOffice由来PDFを受け付けるか、PDF規格に指定があるか
- 画像解像度、RGB色、フォント埋め込みの確認方法
- 塗り足し付き印刷物をこのPDFで受け付けるか
専門家へ頼む境界
- Office互換で開くたびにフォント、表、改ページが変わる
- 塗り足しや裁断テンプレートへ合わせた再レイアウトが必要
- 複数ファイルを統一デザインの冊子PDFへまとめる必要がある
相談・再入稿の前に用意するもの
- ODT、ODS、ODPなどの原本
- LibreOfficeから直接出したPDF
- 使用フォントと配置画像
- 印刷会社の仕様と注文サイズ
- 正しい見た目の画面画像または試し刷り
よくある質問
Microsoft Office形式へ保存してから入稿した方がよいですか?
印刷会社がOffice原本を求める場合を除き、変換工程で崩れる可能性があります。正しく表示されるLibreOfficeからPDFを作り、全ページを確認する方が状態を固定しやすいです。
PDF/Aを選べば印刷向けになりますか?
PDF/Aは主に長期保存を目的とする規格で、印刷会社指定のPDF/Xや独自条件とは別です。名称だけで選ばず、入稿先の指定に従います。